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退院 [暮し・健康]

4月8日 雨 寒い

シャクリ痛があって違和感いっぱいだった立ちションが、普通にやれるようになった。いちいちズボンをづらすことなく放出できる立ちション。貴重ですなあ。ほっとする。

排便痛も緩和してきたような気がする。黒かった便が普通の色に変わってきた。快方に向かっている実感。

余裕が出来てきたのか、顔を見たこともない同居人の日常が手に取るようになる。隣りの人は何か機械につながっているようだ。時々、スイッチを入れ忘れたとか、漏れてるじゃないのとか、モニターの数値を気にしているような気配がする。どう見ても腎臓系だね。かなり重症らしく、座れるようになって良かったね。前は全然起きられなかったもんね。と奥さんが言ったりする。

通路向かいのご老人は認知症もかなり進んだ寝たきりさん。はあさん、はあさんと大声で誰かを呼んでいる。レビー小体で眼前に浮かび上がった誰かに呼びかけているのか。かあさん、と言っているのかも知れない。

毎日17時前に息子が見舞いにやってくる。優しい人で、50は越しているだろな。言葉遣いから、茨城の人じゃないようだ。察するに、茨城へ移り住んだ父親が認知症になり、介護のために息子が移住転職したようだ。おとうさん、おとうさんて本当に優しいの。

その隣りの人は何かでお腹を手術して、手術は成功したのだが、傷の回復が思わしくないらしい。もう何時でも退院OKなのだが、傷口がしっかり塞がらないのを気にしているようだ。茨城のお百姓。だっぺ丸出し。
 
医長の回診で、そろそろ退院を考えてもいいですよ。但し、あなたに自信があればですけどね。これなら自宅でやっていけると思えるようになったら言ってください。入院してもらっていてもやれることは殆どないんですよ。家では洗浄機付きですか? ええ、まあ、一応、、、、、。
 
俺もだっぺおじさんと状況は同じ。俺はさっさと退院するぞ。

午後になってから318室へ引っ越した。同様な4人部屋だが、こちらは比較的軽い人が集まっているらしい。退院準備室なんだろうか。静かだ。かすかに聞こえる寝息。時々いびき。

4月9日 晴れているが寒さは昨日と同じ。

これまでの運動に階段の昇降を加える。1階から5階までを3往復やる。私は完全に退院モード。
さあ、退院して排便コントロールはうまくいくのか。作戦はまだ出来ていない。このコントロール次第で地獄と極楽が決まるだろうという見当だけがついている。

4月10日

階段を加えたメニューを難なくこなして、後はやることはない。読書とTV、体温を測ってめし食って、うつらうつら。

排便時以外には全く痛みなし。すべてコントロール次第。大丈夫かね、きみ。本当に自信あんの?

4月11日 

10:00 退院    熱田さん、さようなら。   

帰路、城山公園へ回って散り遅れたさくらを見る。通路は花びらの絨毯になっていた。

IMG_さくら.jpg

       IMG_ちりくれ.jpg
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