ホームヘルパー養成実習２日め

今回は正午に来てくれ、というわけで、11時45分に事務所に到着。利用者に関する資料を前回と同様に見せてくれるかなと思っていたのだが、何故か遠回しに拒否。何か不都合でもあったのではなかろうか、と、私としては推測するしかない。今流行の個人情報がどうしたこうしたとかで、、、、。

利用者のSさんは、糖尿病からきたらしい視力障害を持った60代半ばの男性。家に着いて、その汚さには驚かされた。民間の借家らしいが、古くて傾いた家は内部も周辺もひどく汚れている。大きなごみが放置されている訳ではないので、所謂ごみ屋敷と言うほどではないのだが、先日の実習で訪問したYさん宅と比べるから、不潔と感じてしまうのか。本人が見えなくてそう感じていないのだから、それはそれで、ま、いいか。

玄関先には何本かの白い杖が乱雑に放置されている。サーヴィスの内容は食料の調達だけらしい。こんなに汚れているのに、何故Yさん宅同様に掃除が含まれていないのか。見た感じでは、生活保護とか身障者関係とかいろいろややこしいことが絡んでいるのではないかと思われる。

部屋に入る。Sさんは炬燵に入ってテレビを見ている。買い物リストは太いマジックインクで自分で書いている。壁には高価そうな望遠カメラがぶら下がっている。いずれも目が見えなくては不可能なことばかり。

後に聞いたことだが、実習指導担当の話によると、昨年レーザー治療を受けて少し見えるようになったらしい。以来、性格もずいぶん変わって明るくなったようだ。目が見えることのありがたさがそこにある。少し見えるだけでも性格まで変わってしまうのだ。以前は暗く引きこもっていたのが、最近はエンジョイしているように見えるとか。納得。

しかし、もしそうなら、努力次第では買い物くらい、すぐに自分で出来るようになるのではないか、と思うのは、私の考え過ぎか。本人からは現在週３回のサーヴィスをもっと増やすように要請されているそうな。

スーパーマーケットへ二人で行って買い物をする。とりあえず、簡単ではあったが、考えさせられた実習であった。


近所の家の立派なつつじ。きれいですね、と言ったら怪しまれてしまった。

昨日は埼玉まで、義母のお通夜に行ってきました。今日は葬式が行われたはずです。私はこの実習のために葬式には出ませんでした。どう思います？　いろいろ考えはあるでしょうが、それが私の判断です。


なむあみだぶつ

タグ：視力障害