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うなぎ・北浦 [日記・雑感]

私はウナギが大好きです。でもウナギを食べたいとは思いません。好きなのと食べたいのとは同じではないのです。だからと言って、ウナギを食べたいと思う人を非難する積もりは毛頭ありません。むしろ、その逆です。

貧農の子せがれだったころ、川遊びの頂点にあったのはウナギへの憧れだったような気がする。ウナギを捕まえたくて、自分のウナギが欲しくて、ウナギが居りそうな穴にドジョウを付けた仕掛けを差し込んで様子をみたり、同様な仕掛けを夕方川の中に放置しておいて、翌早朝ウナギがかかっていないか胸をときめかせながら、ズボンの裾を夜露に濡らせたものでした。かかるのはいつもゴリで、ウナギが捕れたことはなかったですなあ。

私が今住んでいるところから西へ2kmも行くと北浦です。私たちが使っている水道の水源はこの湖です。北浦に隣接した霞ヶ浦は日本第2の大きさを誇っています。

昭和30年代の後半、日本の総ウナギ漁獲量(約3000トン)の2・3割は、北浦と霞ヶ浦を中心に利根川水系で取れていたのだそうです。

それが、塩害防止のために国が設置した水門(逆水門)で海からの流れが遮断されたために、稚魚の遡上もストップ。以来ウナギの漁獲量は減り続け、今はピーク時の1割にも満たない状況らしいです。何とかいう高級貝も同様らしい。

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水の流れが止められているのですから、我が水がめの水質も悪化している。放射能も濃縮されているでしょう。それでも喜んでいるのは、外来魚だけみたいです。

この水門を閉めっぱなしではなくて、適宜開閉することで、塩害を最小に保ちながら、海の幸の取り込みも可能になるようです。

日本を含む4ヶ国で、ウナギ稚魚の池入れ量の2割削減が合意された、なんてワシントン条約の規制対策みたいなことをやったようですが、こんな法的拘束力のない約束を守る相手だと思います? そんな玉やないですよ、向こうは。赤珊瑚でも丸見えですよねえ。海賊なんですから。悪い奴は何処にも居るよと言われれば、そりゃあそうですけど。最近、我が国人も相当乱れているようですから。

ま、それはそれで努力して頂きながら、水門の開け閉めくらいは、やってよー。

漁業が盛んになれば、人間が魚を食べることで、湖水の水質が改善されるんだそうですなあ。それよりウナギのつぶらな瞳を見てよ。癒されません? うちの奥さんはウナギを食べるのが大好きです。あんなもの可愛くもなんともないけど、食べると美味いのよねえ、ですって。

霞ヶ浦の自然保護を訴えるNPOアサザ基金の講演会に2度出席しました。会場は満杯でしたよ。それだけ住民の関心は高いのです。農水省のお役人様にも関心を持っていただきたいんですけどー。

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