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緊急時連絡用チャイム [暮し・健康]

「あんた、私ゆうべ心臓が痛くて死ぬかと思ったのよ。大きな声も出せないし、怖くて怖くて、、、、」
おはようさんとも言わないままに、奥さんが私に発した起きぬけの一言です。以前から彼女は不整脈があって時々胸が痛むと言っておりましたが、それで病院へ行くことはもう長い間ありませんでした。

私たちは十数年来寝室を別にしています。だからって、別にどうってことはないんですが、ただ鼾がうるさいとか、息が臭い上に鼻息が顔にひっかかってうっとおしい、といった私自身では致し方のない苦情をかわすために別室に寝る方を選んだだけです。

あの夜、彼女が味わった突発事態はこれまでにない恐怖であったらしい。夫婦で同居していながら、孤独死するのではないかという不安。分からないでもないが、どうせ誰でも一人で死んでいくんだよ。

彼女が考え出した対策は、まず、同じ部屋に寝る。これは前述の理由で却下。次が表題のごとき苦肉の策でした。ベルを鳴らして私を呼ぶってわけです。私にとっては少なからぬ抵抗があったものの、ま、そのくらいは辛抱するかと、ホームセンターへ行く。

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本格的なものは結構値段が高い上に、それなりに格好をつけた細工を必要とする。一番安いのは、奥さんの枕元に押しボタンを置いて、私の部屋でピン・ポンと鳴らす有線のシステム、1080円であった。それを本格的な配線などせずに、夜だけ持ってくるという超レトロ。彼女は毎晩寝る前にチャイムを私の部屋に持ってきて試運転をし、ピン・ポンと作動するのを確認してから安心して眠る。漫画ですなあ。

3日後、今流行の名医番組で、胸の痛みの原因として、逆流性食道炎が話題になっていました。
「あっ、私のアレ、これだわ」何だか訳の分からん高齢者の会話。彼女は長年胸焼けに悩まされているのです。逆流性食道炎であった。

それ以降、彼女は私が言わなければチャイムを持ってこなくなった。「今夜はチャイムは要らないんですか」というと、へへへへと笑いでごまかしながら、持ってくる。

本日、彼女は、2ヶ月に一回やっているコレステロール系の血液検査の折、その胸の痛みについて相談してみたらしい。医者はすかさず胃カメラの実施を勧め、実施日の予約までさせられてしまった。ついでにピロリ菌の有無も見ましょう、と。だから、病院へ行くのは嫌なんだよねえ。この歳になると、何処か此処か悪いところがあるんだよ。きりがないっての。

IMG_2748.jpg
関係ないけど立派でしょ。ちょっと立派すぎでしたね。

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コメント 1

jane

hirochiki さん
nice!ありがとうございます。

sakata さん
nice!ありがとうございます。
by jane (2013-07-03 21:40) 

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