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The worst choice.  [暮し・健康]

4月2日14:30 入院
根掘り葉掘りの問診の後、病室の段取りがつかないとかで、重症患者用らしい4人部屋の住人になる。枕もとの上方には、人間につなぐパイプや線など延命装置と思しき機材が揃えられている。そんな物が必要な病人にはなりたくないなあ、とため息交じりにうなずいてみる。

18:00には5分粥つきの病人食。もう完璧です。排泄の回数を記録するように言われるに至っては、病人完成。

18:45 洗顔をすませて、消灯まで読書でもと思っていると、ベッドが用意できたから部屋をかわるという。入ったばかりなのにもう引っ越しだ。こちらも4人部屋で私のベッドは大きな窓の際だった。結構ゆったりしていて居心地は悪くなさそう。何より、重病に耐えているらしい患者の息遣いが聞こえてこなくて呼吸が楽にできる。

こちらにはテレビが付いている。明日カードを買ってこなくっちゃ。下剤を飲まされて消灯。

4月3日
満開のさくらに覆われた城山公園が一望できる大きな窓から、谷向かいのビルの下にある我が家が見えている。いい部屋です。退院のころには桜も終わっているだろうなあ。

7:30 排便、洗顔。腹の中はすっかり空っぽになった感じ。
10:00 シャワー。お股は特に念入りに(?)
11:00 ベッドに寝ていていつも視角のすみに入ってくる、天井に付いている換気扇のフィルターに溜まった埃りが、病院では目にしたくない光景を成している。もうほとんど排気口を塞いでいるのだ。わずかな隙間を流れる空気の音も結構うるさい。たまたま入ってきた掃除のおばはんに頼んで関係者への連絡を依頼した。

11:20 点滴開始
11:30 営繕関係者らしき2人連れが来て、フィルターを掃除した。こういう大事な不具合でも指摘して下さる人はまず居ないんですよ。私はもう10年以上になりますが今回が初めてです、だって。これって嫌味だったのでしょうかね。ともかく天井は見やすくなり、排気音は静かになりました。

13:00 点滴スタンドを引きずりながら、階下の手術室へ移動。背中に麻酔を打った後、太いものが背骨の隙間に刺さる感覚。こうして私は完全な鯉になる。

IMG_メス.JPG

下半身は完全に不随。何をされているのか全く分からず、痛みも皆無。えげつない景色なんだろうなあ、と自分が取らされている格好を想像しているうちに、ドクターたち(うち一人は女性)の声がだんだん遠のいていき、何も分からなくなった。眠ったのだ。

目が覚めたのは病室だった。点滴、輸血、導尿のパイプを付けられ,左右のふくらはぎでは電動の簡易マッサージ機風の器具が動いている。これは血栓の予防をしているらしいです。痛みはどこにもない。寝たきり。

4月4日

8:30 朝食5分粥
10:30 担当医の回診で尻を出すために体位を変えたらガスが出始め、自分ではどうしようもなく出っぱなしになった。ごめん、止められないんやと言うと、いいことよ出ないと大変なんだから、と看護師の的を得たフォロー、さすが!谷間を覗いたドクターは順調みたいだね、痛みはどう?痛いという程じゃなくてほんの少し。熱もないね。

出血もこのくらいなら普通ですなあ。実は思ったよりひどくて、1時間の予定が2時間かかったんですよ。でも順調な回復でよかったねえ。じゃ、導尿もふくらはぎの機械も外して、トイレ行きから始めてリハビリにかかりましょうか。え?もう動いていいんですか。ええ、痛みさえなければどんどんやりましょう。今日中に点滴も終わりますから。

12:00 昼食 うどん
15:30 点滴を一時的に止めて手にナイロン袋を被せ、シャワーを浴びた。股間にもジャージャー水をあびせる。
18:00 夕食 7分粥
20:10 点滴は完全に外れた。これで自由に動ける。痛みが強くないのは助かるね。

明日に続きます。
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